間違えた8つのこと(そしてそれがONLYOFFICEをどう良くしたか)

2026年07月13日著者:Ksenija

ソフトウェアを16年間作り続けていれば、すべてを最初から正しくできるわけではありません。

16周年記念シリーズの一環として、少し異なる内容をお届けしたいと思います。成功の一覧ではなく、道中で犯した失敗の一覧と、その一つひとつがより良い製品の構築へとどうつながったかをご紹介します。正直に言うと、ONLYOFFICEはゼロから、自社チームが学びながら作り上げてきました。すべての遠回りから何かを学び、それが今の2,100万人以上のユーザーの利益となっています。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

1. プラグインベースの編集体験から始めたこと

黎明期、2010年頃の話です。最初のドキュメント編集体験はOpenOfficeで動いていました。ドキュメントを編集するには、プラグインをダウンロードし、ファイルを開き、その後ポータルに保存し直す必要がありました。

一応動きました。ある程度は。しかし読み込みに時間がかかりすぎて、結果は予測できず、本物の製品というよりも応急処置のように感じられました。使い始めるだけで、すべてのユーザーが追加ソフトウェアをマシンにインストールする必要がありました。

学んだこと:優れた編集体験は、面倒な手順なしに、ブラウザの中で直接行われなければなりません。その気づきが、その後のすべての方向性を決めました。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

2. CKEditorとDOMレンダリングでエディターを構築したこと

次に、スプレッドシートエディターを含めて、CKEditorとDOMレンダリングでエディターを作ろうとしました。そこでブラウザによってレンダリングが異なるという問題が出てきました。画面に見えるものが、印刷したときに得られるものと一致しないことがありました。大きなファイルは動作がひどく遅くなり、メモリの制限が本格的な作業をほぼ不可能にしていました。

学んだこと:すべてのブラウザとデバイスにわたって、ドキュメントがどのように表示・印刷されるかを完全にコントロールする必要がありました。この経験が、HTML5のCanvas要素を使ってオンラインエディターを最初に構築するという取り組みへとつながり、ユーザーがどこで作業していても一貫した信頼できる結果を得られるようになりました。

3. スプレッドシートの数式をサーバー側で計算していたこと

もう一つあります。初期のスプレッドシートエディターでは、サーバー側で数式を計算し、結果だけをユーザーのブラウザに表示していました。理論上は効率的に聞こえましたが、実際には遅延が生じ、インタラクティブな体験が制限されていました。

学んだこと:数値を扱うとき、ユーザーは即時のフィードバックを期待しています。計算をユーザー側に近づけることでエディターが速くなり、日常業務に必要な応答性が大幅に向上しました。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

4. サーバーに.NETとC#を使ったこと

これは私たちにとって最大の転換点の一つでした。初期の頃、エディターに.NETとC#の構成を選んだのは、何が最善かをまだ十分に把握できていなかったからです。

このアプローチが適切でないことはすぐに明らかになりました。Linuxで動かず、Windowsでもパフォーマンスが低く、多数の同時接続を処理することが困難でした。

そこで大胆な決断を下しました。サーバーをNode.jsで書き直すことにしたのです。当時はまだ非常に新しく実験的な技術であり、それが正しい判断かどうか懐疑的な声もありました。しかし社内調査の結果は明確でした。最終的に、サーバー全体をゼロから作り直しました。

学んだこと:最も勇気ある決断は、時として最初からやり直すことです。サーバーを再構築することで、今日ユーザーが頼りにしているスピード、安定性、クロスプラットフォームの柔軟性がONLYOFFICEに生まれました。さらに重要なことに、その経験がDocSpaceを構築する際のアーキテクチャ上の決断を改善し、同じ失敗を繰り返さないことにつながりました。

5. 独自のDOCXFおよびOFORMフォーマットに賭けたこと

入力可能なフォームを扱うため、2022年に独自のフォーマットであるDOCXFとOFORMを導入しました。当時は理にかなったアイデアでした。しかし人々の習慣を変えることは難しいもので、馴染みのないフォーマットの採用を求めることは、シンプルさを目指したところに摩擦を生み出しました。

そこでPDFへの切り替えを決断しました。誰もがすでに知っていて信頼しているフォーマットだからです。

学んだこと:ユーザーがすでにいる場所に向かうことは、こちらに合わせてもらうよりも大切です。今では、すぐに使い慣れた感覚のツールでPDFフォームを作成・入力できます。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

6. ネイティブモバイルアプリなしでリリースしたこと

しばらくの間、ONLYOFFICEにはネイティブモバイルアプリがありませんでした。レスポンシブデザインは実装していましたが、それでは不十分でした。人々はスマートフォンやタブレット向けの、本当に専用設計された体験を求めていました。

学んだこと:アダプティブデザインは出発点に過ぎません。外出先で人々が本当に求めているのは、ネイティブアプリです。今日、iOSAndroid向けの無料アプリを使って、どこでもいつでもドキュメント作業ができます。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

7. 最初から公開APIを構築しなかったこと

当初は公開APIを提供していませんでした。振り返ると、それは機会損失でした。使いやすいAPIがあれば、誰でもONLYOFFICEをすでに使っているツールに簡単に接続でき、統合機能はエコシステムで大きな役割を果たします。

学んだこと:オープンにすることで成長が生まれます。明確でアクセスしやすいAPIを構築したことで、開発者やプラットフォームがONLYOFFICEを簡単に統合できるようになりました。リリースごとに引き続き拡張し、より便利なものにしていきます。

8 things we got wrong (and how they made ONLYOFFICE better)

8. 統合を十分早く計画しなかったこと

最後の教訓は前のものと密接に関連しています。他のアプリケーションが製品に接続してできることを広げるには、その「プラットフォーム」としての機能を事前に計画する必要があります。初期の頃、私たちは必ずしもそれができていませんでした。

学んだこと:最初から統合を念頭に置いて作ることで、後の膨大な手間が省けます。それがまさに今日のONLYOFFICE DocSpaceに取り入れている考え方です。チームがすでに頼りにしているツールとスムーズに接続できるよう設計しています。

これらすべての失敗から学んだこと

振り返ると、明確なパターンが見えてきます。これらの失敗はすべて同じところから来ていました。近道もなく、他誰かのプレイブックもなく、すべてをゼロから作り上げてきたチームから。

試行錯誤を重ねた年月が与えてくれたもの:

  • 十分でないと感じたときに再構築する勇気
  • ユーザーが好むブラウザファーストの体験へのこだわり
  • 40以上の統合を支えるオープンで開発者フレンドリーなアプローチ
  • 人々が本当に必要とすることに耳を傾け、適応する習慣

完璧だったからここに至ったわけではありません。学ぶ姿勢を持ち続けたからです。

旅は続く

16年の歳月と2,100万人以上のユーザーを経た今、ONLYOFFICEがここまで来たことを誇りに思うと同時に、道中の紆余曲折についても正直に向き合っています。失敗のたびに私たちは良くなり、改善のたびにユーザーにふさわしい製品に近づいてきました。その改善への意欲は少しも衰えていません。

その学びが何をもたらしたか、ぜひご覧ください。ONLYOFFICEの16周年記念シリーズ全体をご覧いただき、今日の私たちを形作ったマイルストーン、決断、そして瞬間を発見してください。

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