リクエストから現実へ:ONLYOFFICEを形作った機能たち

2026年07月09日著者:Denis

ONLYOFFICEが16周年を迎えるにあたり、歩みを綴るシリーズを続けています。今回は、ONLYOFFICEの製品を形作ってきた機能についてお話しします。

新しいリリースのたびに何十もの改善が行われますが、その大半が開発チーム内のアイデアから始まるわけではありません。多くの場合、この改善はユーザーの質問から始まります。小さな使い勝手の向上にとどまったリクエストもあれば、今では数百万人が毎日使う機能へと成長したリクエストもあります。

From requests to reality: the features that shaped ONLYOFFICE

直感的なインターフェース:慣れ親しんだ使い心地を

最初期に学んだ教訓の一つは、驚くほどシンプルなものでした。人は、開いた瞬間から馴染みを感じられるソフトウェアを求めているということです。だからこそONLYOFFICEは、学習コストを下げてドキュメント作業に集中できる、すっきりとした直感的なインターフェースを一貫して大切にしてきました。

基本的なツールを探す手間を省き、ドキュメント作業そのものに集中できる便利で使いやすいツールを作ること。それが目標でした。

From requests to reality: the features that shaped ONLYOFFICE ONLYOFFICEエディターの初期のデザイン

エディターの機能が充実するにつれ、インターフェースも進化していく必要がありました。おなじみのリボン型レイアウトはタブデザインに発展し、ツールを機能別セクションにまとめてナビゲーションをより自然なものにしました。この変更により、ワークスペースをすっきりと整理したまま新機能のための余地が生まれました。より多くの機能を追加しながらも、エディターを煩雑に感じさせないようにするという実際的な課題への答えでした。

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2017年に導入されたタブインターフェース

豆知識:バージョン9.0のインターフェースリフレッシュでは、3,000個のアイコンを描き直し、ナビゲーションを整理し、エディター全体をより快適で使いやすいものに仕上げました。

From requests to reality: the features that shaped ONLYOFFICE 現在のエディターデザイン

MS Officeフォーマット互換性:ドキュメントをそのまま保つ

多くの組織にとって、新しいオフィスソフトへの移行は新しいソフトを覚えることではありません。長年にわたって蓄積してきたドキュメントを、書式の崩れ、数式の欠落、オブジェクトのずれを心配することなく開けるかどうかの問題です。

大きなマイルストーンは2013年に訪れました。内部の一時フォーマット(DOCT、XLST、PPTT)から離れ、OOXMLファイルをネイティブに編集するという重要なアーキテクチャ上の決断を下した時です。この時点から、DOCX、XLSX、PPTXがエディター全体の主要フォーマットとなり、中間変換が不要になってMicrosoft Officeドキュメントとの互換性が大幅に向上しました。

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今日、ONLYOFFICEは60以上のドキュメントフォーマット(ODT、ODS、ODP、PDF、EPUB、FB2、Markdown、Pages、Numbers、Keynotes)の表示・編集に対応しており、ネイティブOOXMLが編集体験の基盤であり続けています。

RTLサポート:すべての言語のために設計

ONLYOFFICEのコミュニティが世界中に広がるにつれ、右から左へ書く言語(RTL)についてのリクエストが増えていきました。

RTLの実装は一度のリリースで完結するものではありませんでした。アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語、ウルドゥー語などの言語でエディターが自然に動作するよう、何年もの開発期間が必要でした。テキストの方向、カーソルの移動、段落の配置、表、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDFのすべてがユーザーの期待通りに動作しなければなりません。

From requests to reality: the features that shaped ONLYOFFICE

段階的に、スイート全体へとRTLサポートを拡張していきました。現在、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、PDFで利用可能となり、ONLYOFFICEは世界中の数百万人のユーザーにとってより使いやすいワークスペースになっています。

アラビア語へのインターフェース翻訳にご協力いただいたすべての方に感謝します。アラビア語やその他のRTL言語の翻訳にご参加いただける方は、ぜひ翻訳コミュニティにご参加ください。

複数ページ表示:全体像を把握する

複数ページ表示は、ONLYOFFICEコミュニティで最もリクエストの多かった機能の一つでした。印刷やエクスポート前にレイアウトを確認する際に、ズームイン・アウトを繰り返したり長いドキュメントをスクロールし続けたりしなくて済む方法が求められていました。

ドキュメントエディターにこの機能が加わったとき、そのワークフローは格段に快適になりました。複数のページを並べて表示し、書式、改ページ、画像、ドキュメント全体の構造を一目で確認できます。

一見小さな機能に思えますが、長いドキュメントを扱う方にとってはすぐに欠かせない存在になる機能です。

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PDF編集:PDFが読み取り専用でなくなった日

契約書、レポート、マニュアルの共有に最もよく使われるフォーマットとしてPDFが定着するにつれ、アプリケーションを切り替えることなく手軽に修正したいというニーズが生まれました。

ONLYOFFICEのPDFエディターの登場でそれが実現しました。既存のテキストを編集したり、新しい段落、画像、表、図形、ハイパーリンクを挿入したりと、テキストドキュメントとほぼ同じ感覚でPDFを扱えるようになっています。

最初のリリース以来、PDF編集機能はメジャーバージョンごとに進化を続け、ONLYOFFICEエディターの中で最も急成長している分野の一つとなっています。

豆知識:最初のPDF体験はまったく異なるものでした。2012年当時、PDFはFlashベースのビューアで基本的なナビゲーションのみ対応していました。

インラインテキストフィールド:テキストの流れに沿ったフォーム

入力可能なPDFフォームを作成するには、かつてページの上にフィールドを慎重に配置し、すべての位置が揃っていることを祈るしかありませんでした。インラインテキストフィールドはより自然なアプローチを提供します。

ドキュメントの上に浮かぶ形ではなく、フィールドがテキストの流れの一部となります。周囲のコンテンツと一緒に動くため、特に契約書、申込書、アンケート、その他の構造化されたドキュメントで、フォームの設計、更新、記入がしやすくなります。

細かい点に思えますが、PDFフォームの作業がまるで普通のドキュメントを編集するような感覚になります。

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PDF署名:印刷なしでサインする

ONLYOFFICEはPDFフォームに組み込み署名サポートを段階的に追加し、エディター上で直接テキスト入力、描画、または手書き署名のアップロードができるようになりました。自動背景除去機能により、スキャンした署名を追加の画像編集なしにドキュメントへ自然に溶け込ませることができます。

テキスト入力、手書き、またはアップロードした署名で、背景除去機能付きのPDFフォームに署名できます。

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厳格な共同編集モード:より管理された共同作業

法律、金融、行政など規制の厳しい業界のチームの中には、変更内容を共有する準備が整うまで非公開のままにしておける、より構造化された編集プロセスを求める方もいます。

厳格な共同編集モードはまさにそのようなシナリオのために導入されました。同じ段落を同時に編集する代わりに、作業中のセクションをロックし、変更内容は保存後に初めて他のメンバーに表示されます。

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豆知識:厳格な共同編集はONLYOFFICEの最初のコラボレーションモードでした。バージョン3.6で高速共同編集を導入し、同じドキュメント内で管理されたコラボレーションとリアルタイム編集の選択を可能にした最初のオフィススイートとなりました。

AIプロバイダーとカスタムアシスタント:自分に合ったAIを

単一のプロバイダーにONLYOFFICEを縛り付けるのではなく、私たちは別のアプローチを取りました。2024年にAIプラグインを導入し、自分のニーズに最も合ったモデルとサービスを接続できるようにしました。現在、ONLYOFFICEはOpenAI、Mistral、Anthropic、Ollama、DeepSeek、Together AI、Groq、Google Gemini、xAI、その他多くのプロバイダーに対応しています。

次のステップはカスタムAIアシスタントでした。毎回同じプロンプトを入力する代わりに、繰り返し使うタスク向けのアシスタントを作成できます。ドキュメントの下書き、レポートの要約、テキストの翻訳、数式の解説、コードの生成など、さまざまなタスクに活用できます。

ONLYOFFICEの他の機能と同様に、AI統合は柔軟性を中心に構築されています。プロバイダーを選び、ワークフローを設定し、AIを日常業務にどう組み込むかを自分で決める。それがONLYOFFICEのAIの姿です。

DocSpaceのRAGナレッジベース:AIが自分のドキュメントを理解する

汎用AIは便利ですが、求めている答えが自分のファイルの中にしか存在しない場合には限界があります。ONLYOFFICE DocSpaceのナレッジベースはまさにその問題を解決するために設計されました。

RAG(検索拡張生成)を使うことで、組織は自社のドキュメントからAI搭載のナレッジベースを構築できます。社内規定、プロジェクトドキュメント、技術マニュアル、議事録など、公開情報だけに頼らず信頼できる社内コンテンツを検索するアシスタントが生まれます。

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DocSpaceが単なるドキュメント保存プラットフォームから、情報を見つけやすく使いやすいワークスペースへと変わります。

音声入力プラグイン:話す方が速いこともある

音声入力プラグインを使うと、エディターに直接テキストを口述できます。話した言葉がリアルタイムで編集可能なテキストに変換されます。議事録を取る、アイデアを記録する、ドキュメントの下書きを始めるなど、音声入力が最も素早いスタート方法になる場面は多いものです。

このプラグインは、動作に制限のある方やタイピングより話すことを好む方のドキュメント編集を容易にすることで、アクセシビリティの向上にも貢献しています。

セルフホスト型デプロイ:データを自分の手元に

ONLYOFFICEの黎明期から、ユーザーは自社のLinuxまたはWindowsサーバー、プライベートクラウド、またはセキュアな企業内ネットワーク上にプラットフォームを展開できました。これにより、サードパーティのサービスに依存することなく、ドキュメント、インフラ、セキュリティ設定を組織が完全にコントロールできます。

今日もセルフホスト型デプロイはONLYOFFICEを定義する特徴の一つであり、データを自らの手元に置くことを選ぶ世界中の組織から信頼されています。

Docs Enterprise向け管理パネル:すべてを一つのダッシュボードで

より多くの組織が独自インフラ上にONLYOFFICEを導入するようになると、それらの環境の管理がより複雑になってきました。

ONLYOFFICE Docs Enterprise向け管理パネルはその作業を簡素化するために作られました。管理者がよく使うツール、サーバー監視やヘルスチェックからセキュリティ設定、AIプロバイダーの設定、ライセンス管理まで、すべてを一か所にまとめています。

From requests to reality: the features that shaped ONLYOFFICE

大規模な展開を運用している組織にとって、設定ツールを操作する時間が減り、ONLYOFFICE環境をスムーズに維持することに集中できます。

デスクトップエディター:ARM対応

ARMベースのデバイスの普及に伴い、ONLYOFFICEデスクトップエディターのネイティブARMサポートを求めるリクエストがコミュニティから多く寄せられました。

LinuxとWindows向けの専用ARMビルドでそれに応えました。エミュレーションや追加の互換レイヤーなしにエディターを実行できるようになり、最新のARMハードウェアでよりスムーズな体験と、このアーキテクチャならではのパフォーマンスと効率性が実現しました。

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機能のアイデアを提案する

ここでご紹介したのは、ONLYOFFICEを長年にわたって形作ってきた機能のほんの一部です。毎日製品を使っている方々から、新しいアイデアが生まれ続けています。

機能のアイデアがある方は、コミュニティで提案してみませんか。他のユーザーのアイデアに投票することもできます。

機能を提案する

ONLYOFFICEについて聞いてみたいことはありますか?ブログでは多くのトピックを取り上げていますが、まだ知りたいことがあれば、ご質問をお送りください。特別なブログ記事に掲載される可能性があり、ブランドグッズとHome Serverライセンスが当たるチャンスもあります。

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