ONLYOFFICE DocSpace用MCPサーバー:開発者向けクイックスタートガイド
ONLYOFFICE DocSpace用MCPサーバーはModel Context Protocolを使用して大規模言語モデル(LLM)と外部システムを統合し、AI駆動のワークフローを簡素化します。効率を高め、文書管理を合理化し、チームのシームレスなAI統合をサポートします。ここではインストールと使用方法の簡単なガイドをご紹介します。
簡単な紹介
ONLYOFFICE DocSpace MCP Serverは言語モデルと外部システムのやりとりを管理するためのツールで、特にONLYOFFICEエコシステム内の文書管理ワークフローに適しています。
このサーバーはMCPを介して通信を標準化し、ファイル操作、ユーザー管理、ワークスペース更新などの複雑なタスクを直感的かつ信頼性の高いものにします。コラボレーション、自動化、統合を強化するツールを実装することで、AI支援環境に欠かせない存在となります。
さらにMCP Serverは高い柔軟性を保証し、企業がニーズに合わせたソリューションを構築しつつ、ONLYOFFICE DocSpaceの機能を最大限に活用できるようにします。
DocSpace用MCP Serverのメリット
- 文書ワークフローの効率化。ファイルのアップロード、フォルダ作成、文書整理などを自動化。
- コラボレーションの実現。LLMを文書共有スペースに統合する強力なツールでチーム協働を強化。
- 一貫したコミュニケーション。AI駆動ツールを文書ワークフローに直接統合し、冗長性を排除。
- セキュリティとコンプライアンス。認証機能やAPIキーを活用し、各段階で安全なやりとりを保証。
インストール
ONLYOFFICE DocSpace用MCPサーバーのセットアップは簡単で、クライアントで使用するJSONファイルに設定を追加します。例:
{
"mcpServers": {
"onlyoffice-docspace": {
"env": {
"DOCSPACE_BASE_URL": "https://your-instance.onlyoffice.com",
"DOCSPACE_API_KEY": "your-api-key"
},
"command": "npx",
"args": ["--yes", "@onlyoffice/docspace-mcp"]
}
}
}
さらに詳しいインストール手順はClaude Desktopなどの設定例をぜひご確認ください。
ソースからのビルドも可能で、その場合はNode.jsとpnpmが必要です。手順を見る
構成
ONLYOFFICE DocSpace MCP Serverは環境変数のみで構成されます。これによりインスタンスとのやりとりが定義され、ユースケースごとに柔軟に対応可能です。主な変数:
DOCSPACE_BASE_URL
DocSpaceインスタンスのベースURL。すべてのAPIリクエストに必須。
DOCSPACE_API_KEY
DocSpaceと安全に通信するための一意のAPIキー。
DOCSPACE_AUTH_TOKEN
DocSpace API用の認証トークン。
DOCSPACE_TRANSPORT
DocSpace MCP Serverとの通信に使用するトランスポートプロトコル。
これらの変数によってサーバーを柔軟に調整できます。例えばLLM統合を効率化する場合、トークンを設定して認証を繰り返す必要をなくせます。
DocSpace用MCPサーバーの使い方
ONLYOFFICE DocSpace MCP ServerはModel Context ProtocolのTools概念を実装しています。これにより文書やスペースで特定の操作を実行できるコマンドを利用できます。
またToolsets(ツールセット)と呼ばれる関連ツールの集合もあり、files
、folders
、people
、rooms
が含まれます。デフォルトですべて利用可能ですが、DOCSPACE_TOOLSETS
、DOCSPACE_ENABLED_TOOLS
、DOCSPACE_DISABLED_TOOLS
でカスタマイズ可能です。設定方法を見る
主要なツール:
- create_folder: フォルダを作成。
- get_file_info: ファイルのメタデータや情報を取得。
- upload_file: DocSpaceに新しい文書をアップロード。
- create_room: プロジェクトごとのコラボレーションルームを作成。
- set_room_security: ユーザーアクセスを制御しセキュリティを強化。
- archive_room: 使用しなくなったルームをアーカイブ。
20以上のツールがあり、ユーザー管理からファイル処理、データ取得まで幅広いケースに対応します。
例えばプロジェクト完了後にarchive_roomで自動的にフォルダをアーカイブできます。新しいキャンペーン資料をupload_fileで一括アップロードすることも可能です。
メタツール
すべてのツールを直接接続するのは難しい場合があります。DOCSPACE_DYNAMIC
を利用すれば、ツールをMeta Toolsにまとめ、AIモデルが同時にロードせずに動的に利用できます。詳しく見る
ライセンス
ONLYOFFICE DocSpace MCP ServerはApache-2.0ライセンスで配布されています。必要に応じて修正や社内配布が可能で、オープンソースの自由度を備えています。
ONLYOFFICE DocSpace MCP Serverでスマートなワークフローを構築
LLMを文書管理ワークフローにシームレスに統合することで効率性と協働を高め、セキュリティとコンプライアンスも維持できます。ファイルアーカイブの自動化、共有ルームの設定、リソースのアップロードなど、AIとクラウドの力を活用できます。
ONLYOFFICE DocSpace MCP Serverを活用することで、人とAIが共存するスマートな空間を構築できます。生産性と効率性を高めたいなら、ぜひ統合を検討してください。MCP対応の強力な機能で後悔しない投資になるでしょう。
ご注意:このONLYOFFICE DocSpace MCP Serverは現在プレビュー段階です。機能は利用可能ですが、一部未完成機能やバグ、互換性に影響する変更がある可能性があります。本番利用時はご注意ください。
入手先
ONLYOFFICE DocSpace MCPは以下の専門ハブから利用可能です:
よくある質問(FAQ)
Q: ONLYOFFICE DocSpace MCP Serverとは?
LLMと外部システムのやりとりを管理するツールで、ONLYOFFICEエコシステムの文書管理ワークフロー向けに設計されています。
Q: 対象は誰?
開発者、DevOps、AIを文書ワークフローに統合するチームです。
Q: ソースからビルドできますか?
はい。Node.jsとpnpmが必要です。
Q: どのように構成されますか?
すべて環境変数で行います。
Q: AIの操作を制限できますか?
はい。使用可能なツールセットやツールを制限できます。
Q: 本番環境で利用可能ですか?
プレビュー段階なので十分にテストが必要です。
Q: どこで入手できますか?
GitHub、Docker Hub、MCPHub.comで利用可能です。
Q: ライセンスは?
Apache-2.0ライセンスです。
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