Windows 7、8、8.1でWordとExcelファイルを扱うのに最適なオフィスソフトウェアとは?
MicrosoftがWindows 7、8、8.1のサポートをすでに終了して久しいものの、多くのユーザーや組織は現在もこれらのシステムを利用しています。
幸いにも、いくつかの最新オフィススイートはこれらの古いWindowsバージョンでも安定して動作します。以下では、2025年時点でもレガシー環境で生産性を維持できる主要な選択肢をご紹介します。

なぜ今でもWindows 7、8、8.1が使われているのか
これらのOSはサポート終了後も、個人・業務の両方で広く使われ続けています。軽量で安定しており、業務に欠かせないレガシーアプリとの互換性が高いためです。
中小企業や官公庁、地域機関などでは、これらの環境向けに構築された業務システムを利用しており、アップグレードには大きなコストがかかる場合があります。
医療・教育・製造などの分野では、専門アプリがWindows 10/11では正しく動作しないこともあります。また、家庭では、Windows 7や8の方が古いPCで軽快に動作するため、テレメトリ(利用データ収集)や強制更新、サブスクリプションモデルを避けたいユーザーも少なくありません。
ただし、Microsoftがセキュリティ更新を提供していないため、安定してDOCXやXLSXを扱える、信頼性の高いサードパーティ製オフィススイートが必要です。そこで活躍するのが、オープンソースや代替オフィスツールです。これらは最新機能を備えつつ、システムの全面アップグレードを強要しません。
ONLYOFFICEデスクトップエディター
ONLYOFFICEデスクトップエディターは、Windows 7、8、8.1でも動作する、最もモダンで多機能なオフィススイートのひとつです。Microsoftに似たタブ付きインターフェースを採用し、ドキュメント・スプレッドシート・プレゼンテーションを1つのクリーンなワークスペースで編集できます。
DOCX、XLSX、PPTXとの完全互換を備え、Microsoft 365ユーザーとの共同作業でもレイアウトを崩さず開閉・保存できます。さらにODT、ODS、ODP、PDF、RTF、TXTにも対応しています。
主な構成要素:
- ドキュメントエディター:高度なテキスト編集、スタイル設定、共同編集ツール
- スプレッドシートエディター:数式、ピボットテーブル、グラフ、データ分析
- プレゼンテーションエディター:テンプレートとトランジションを備えたビジュアルプレゼン作成
さらに、PDFエディターを内蔵し、テキスト編集・ページ挿入削除・表や図形、リンク、数式、画像、機密情報の墨消し機能などが可能です。
フォーム作成・記入機能にも対応しており、契約書や申請書、アンケートに最適です。さらに、図表ビューアでVSDXファイルも開けます。

プラグインで機能を拡張でき、文法チェッカー、AIアシスタント、翻訳機能などを追加できます。
オープンソースであるため透明性が高く、長期的に信頼できる環境を保証します。動作要件が軽く、継続的に更新されているため、Windows 7/8/8.1でも2025年以降安心して利用できます。

Windows 7、8、8.1向けONLYOFFICEデスクトップエディターを入手
文書・表計算・プレゼン・PDF・フォーム・ダイアグラムを1つのアプリで利用できます。
LibreOffice
LibreOfficeも強力なオープンソーススイートですが、最近サポート状況が変化しました。
旧バージョン(25.2まで)はWindows 7/8/8.1で問題なく動作しますが、2025年8月リリースのLibreOffice 25.8以降はこれらのOSをサポートしていません。
古いシステムを利用している場合、過去のビルドをインストールすることで、Writer、Calc、Impress、Draw、Base、Mathなどすべての機能を使えます。高度な書式設定、数式、ピボットテーブル、PDF出力なども可能です。
最新更新は受けられませんが、オフライン利用には安定しています。
要点:
- 旧バージョン(25.2以下)のみ対応
- 優れたオープンソースだが、更新は終了
- 最新性より安定性を重視するなら最適
Apache OpenOffice
Apache OpenOfficeは軽量で、Windows 7以前の古い環境でも動作します。
文書作成・表計算・簡単なプレゼンに最適で、限られたハードウェアでもスムーズに使えます。

開発速度は緩やかで、主にメンテナンスと基本修正が中心です。DOCXやXLSX対応は限定的で、書式崩れが起きることもあります。セキュリティ更新も少ないため、オンライン使用には注意が必要です。
WPS Office
Kingsoftが開発するWPS Officeは、Microsoft Officeからの移行ユーザーにとって最も馴染みやすいインターフェースを持つスイートです。Windows 7/8/8.1でスムーズに動作し、DOCX/XLSX/PPTXを高精度に処理します。

Writer・Spreadsheets・Presentationの3アプリに加え、PDFリーダーとコンバーターも搭載。軽快でモダンな見た目、クラウド統合も可能です。
無料版には広告がありますが、ほとんどのオフィス作業に必要な機能をカバーしています。
概要:
- 旧Windowsでも完全動作
- 優れた互換性とUIデザイン
- 有料機能もあるが無料版で十分実用的
FreeOffice
SoftMaker社のFreeOfficeも軽快で、Windows 7/8ユーザーに人気のスイートです。TextMaker、PlanMaker、Presentationsを含み、DOCX/XLSX/PPTXとの互換性に優れます。

モダンなリボンUIとクラシックメニューの切替が可能で、古いPCでも快適に動作します。無料版で日常的な作業をカバーでき、有料版ではマクロや差し込み印刷などが追加されます。
まとめ
Windows 7、8、8.1は公式にはサポート終了していますが、依然として最新のドキュメント形式を扱えるツールが存在します。
ただしOS自体にセキュリティ更新がないため、脆弱性は残ります。安全性を重視するならLinux系OSへの移行も選択肢です。
旧環境を使い続ける場合は以下を推奨します。
- 可能な限りオフラインで作業する。
- オンライン利用時は信頼できるウイルス対策とファイアウォールを導入。
- 不明なサイトやファイルのダウンロードを避ける。
- 定期的に外部ドライブや安全なクラウドへバックアップ。
これらを守れば、古いWindowsでも安全かつ効率的に、ONLYOFFICEをはじめとする最新オフィススイートの利便性を最大限活かせます。
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