ONLYOFFICE Docs 10.0がリリース:AIツールとモジュール型アプリ、50以上の新機能、1,000件の不具合修正、35件の脆弱性修正ほか
ONLYOFFICE Docs 10.0が登場しました。約50の新機能、1,000件以上の不具合修正、そして約35件の脆弱性修正を含むリリースです。PDFやスプレッドシートからプレゼンテーション、テキスト文書まで、日々の作業をより速く、より安全に、より生産的にするためのアップデートがそろっています。

すべてのエディタにAIツールを搭載
ONLYOFFICE Docs 10.0では、すべてのエディタにAIが直接組み込まれ、コンテンツの作成から書式設定まで、文書作業の流れ全体を支えます。AIが各ファイルの文脈を理解するため、提案は常に的確で役立つものになります。
AIツールはエディタ内の専用タブにまとめられており、そこからAIチャットを起動して利用できます。よく使われる操作はデフォルトのプロンプトとして用意されていますが、できることはそれだけにとどまりません。
PDFエディタのAI
AIがPDFファイルの中でも使えるようになり、静的な文書を対話できるリソースへと変えます。情報量の多い長いファイルを大量に扱うチームにとって、特に価値のある機能です。
- 文書について質問し、直接答えを得る
- ワンクリックで要約を作成する
- ファイルの内容をもとにメールの下書きを作成する
- 機密情報を墨消しして、秘匿すべきデータを保護する
- ほかにもさまざまな操作が可能

ドキュメントエディタのAI
テキスト文書では、作業の手を止めることなく、AIが執筆、編集、レビューをスピードアップします。
- 長い文書を数秒で要約する
- 複雑な段落を書き換えたり、わかりやすくしたりする
- ページ上で直接テキストを翻訳する
- 内容を校正し、重要なポイントを強調する
- 目次を作成し、タイトルを提案する
- 書式を自動で適用し、整った仕上がりにする

スプレッドシートエディタのAI
データ中心の作業では、AIが数式や大規模なデータセットの複雑さを軽減し、生の数字から明確なインサイトへとチームを導きます。
- 数式を生成し、その仕組みを説明する
- データセットを分析し、傾向を見つける
- 予測やピボットテーブルを作成する
- 不整合なデータを整え、外れ値を示す
- 欠損値を補完する

プレゼンテーションエディタのAI
プレゼンテーションでは、ひとつのアイデアを、構成の整った完全なスライド資料へと仕上げる手助けをします。
- アウトラインを作成し、スライドのタイトルを提案する
- 箇条書きを作成し、全体の構成を組み立てる
- スライド全体にストーリーの流れを持たせる
- 発表者ノートやビジュアルのアイデアを生成する

AIアクション、アシスタント、プロンプト
デフォルトのプロンプトにとどまらず、自分の働き方に合わせてAIツールを設定できます。
- クイックAIアクションは、テキストのトーンを変えるといった単発のタスクを処理します。
- AIアシスタントは継続的に動作し、編集中の文書の変化に応じて反応します。
- AIチャットの保存済みプロンプトを使えば、よく使う依頼を再利用でき、繰り返しの作業がワンクリックで済みます。
場所:「AIツール」タブ

ご注意:クイックAIアクションとAIアシスタントは、現在ドキュメントエディタでのみ利用できます。
自分に合ったAIツールの使い方
クラウド版では、ウォレットにチャージしてONLYOFFICE AIサービスを有効にすれば、すぐに使い始められます。サーバー版では、プライバシーへの配慮が必要な用途向けのローカルモデルを含め、あらゆるAIモデルを接続できます。
クラウド版、サーバー版のどちらでも、デフォルトのモデルを選び、特定のタスクごとに異なるモデルを割り当てることができます。
提供に関する注記:ユーザーの皆さまからのフィードバックを受け、オープンソース版からは組み込みのAIを削除しました。AIツールは別途インストールする形になります。
ONLYOFFICE Docs + Apps
ONLYOFFICE Docs 10.0では、自由に組み合わせて使えるモジュール型のアプリとして、AIエージェント、フォーム、ルーム、そしてファイルが用意されています。それぞれが日々の現実的な課題を解決するもので、必要なものだけを有効にできます。

キーワードは柔軟性です。ソフトウェアに合わせて仕事のやり方を変えるのではなく、仕事に合わせてソフトウェアを形づくる。その結果、余計なものが減り、すっきりとした使い心地で、まるで自分のために作られたようなツールになります。
つまり、アプリとエディタはひとつの柔軟なシステムとして機能します。エディタをインストールし、アプリで機能を拡張し、そのパッケージを自社のソリューションに簡単に統合できます。
PDFエディタ:より細かな制御と、より強固なプライバシー保護
ONLYOFFICE Docs 10.0では、PDFエディタに、文書をすっきり整え、署名を素早く行い、データ保護を強化するためのツールが加わりました。機密性の高いファイルを扱うチームにとって、特に重要なアップデートです。
墨消し機能でメタデータを削除。ファイルを共有する前に、文書に付随して渡ってしまう可能性のある隠れた情報を取り除けます。
場所:「墨消し」タブ → 「隠し情報を削除」

注釈の設定をカスタマイズ。注釈の枠線、背景、不透明度を設定パネルで直接調整でき、メモを思いどおりに表示できます。
場所:注釈の設定

表の自動認識。PDFで「テキストを編集」を使うと、表が自動的に検出されます。エディタが構造を認識してくれるため、行や列を手作業で作り直す必要がありません。
場所:PDFを編集

「コメント」タブから署名。作業中のその場所、「コメント」タブから直接署名を追加できます。小さな変更ですが、日常的な署名作業の時間を節約できます。
場所:「コメント」タブ

フォームで署名を再利用。署名を一度保存すれば、必要なときにいつでも再利用できます。一度設定しておけば、あとはリストから適用するだけで、繰り返しの署名作業が速くなります。
場所:フォーム → 署名フィールド

フォームのスペルチェックをオン・オフ。特定のフォームに入力する際に、スペルチェックのオンとオフを切り替えられ、いつ有効にするかを自分で決められます。
場所:フォーム → フィールドの設定 → スペルチェック

ドキュメントエディタ:より整った、プロフェッショナルな書式設定
Docs 10.0のドキュメントエディタには、手作業を減らしながら洗練されたプロフェッショナルな文書を仕上げるためのツールが加わりました。国際的なチームにとっての重要な改善も含まれています。
共同編集:カーソルの動作を改善
リアルタイムの共同編集がよりスムーズになりました。他のユーザーのカーソル位置へ直接移動して、チームメンバーがどこを変更しているのかを確認できます。共同編集中に足並みをそろえ、相手が文書のどの部分に取り組んでいるかをすぐに把握できる便利な方法です。
場所:ファイルを編集中のユーザー → フォローする/フォローを停止

水平線の設定ウィンドウ。新しい設定ウィンドウで、すべての水平線を文書のスタイルにぴったり合うよう調整できます。
場所:水平線の設定

次の段落と分離しない。関連するコンテンツを同じページにまとめておく機能です。表のほか、ブロックコンテンツコントロール内の段落や表にも適用でき、見出しが本文と離れてしまうような不自然な分割を防ぎます。
場所:段落の詳細設定

行の途中で改ページ。長い表を途中で切ることなく、複数ページにわたって自然に流し込めるようになり、大きなデータセットが読みやすくなります。
場所:表の設定

右から左に書く言語(RTL)への対応を改善。RTLの文書で、グラフィカルな数式などのインラインオブジェクトが、これまでよりはるかに安定して動作するようになりました。あらゆる言語をサポートするための継続的な取り組みの一環です。

行単位のトリミング。コンテンツが行の高さを超える場合でも、きれいにトリミングされ、すっきりとしたプロフェッショナルな見た目になります。

スプレッドシートエディタ:より速く、より賢く、より使いやすく
ONLYOFFICE Docs 10.0のスプレッドシートの目玉はパフォーマンスです。あわせて、データをより直感的に扱えるようにする使い勝手の改善もいくつか加わりました。
パフォーマンスの向上
スタイルとデータの保存領域の分離や、各操作に必要な範囲だけを処理するセル走査の限定など、集中的な技術改善によってスプレッドシートの動作が速くなりました。実際の作業では、待ち時間が減り、大きなブックもスムーズに扱えるようになります。
SUMIF、AVERAGEIF、COUNTIFS、SUMIFS、AVERAGEIFS、MAXIFS、MINIFSなど、チームが最もよく使う関数も最適化され、負荷の高い計算がより速く完了するようになりました。
使い勝手の向上
関数の定数ヒント。入力中に、どこにどの定数を入れればよいかが分かりやすく表示され、数式の作成で迷うことがなくなります。

数式の参照範囲をハイライト。数式を扱うと、参照している範囲がハイライトされるため、複雑な数式もひと目で読み取り、確認しやすくなります。

動く選択範囲枠。 コピーや切り取りの後、動く枠線で選択範囲がはっきり示されるため、何を貼り付けようとしているのか迷うことがありません。

マウスですべてのセルのサイズを変更。マウス操作ですべてのセルの高さと幅を一度に調整でき、セルを1つずつ手作業で変更しなくても、均一で整ったレイアウトを作れます。

セル値のオートコンプリートをオン・オフ。好みに応じて、オートコンプリートを有効のままにするか、オフにするかを選べます。
場所:「ファイル」タブ → 「詳細設定」

シートの背景に対応。ファイルを開いて保存しても、シートの背景がそのまま保持されるようになりました。

プレゼンテーションエディタ:表示、印刷、共有の新しい方法
Docs 10.0では、プレゼンテーションエディタの柔軟性が、下書きから完成したスライドの共有まで、作業の流れ全体にわたって大きく向上しました。
新しい表示モード。作業に合った表示を選べます。それぞれのモードが、プレゼンテーションの準備と確認の異なる段階を支えます。
- アウトライン表示
- 閲覧表示
- ノート
- ノートマスター
- 配布資料マスター
場所:「表示」タブ

印刷設定の拡張。印刷結果をこれまで以上に細かく制御できます。ノート、配布資料、アウトラインの印刷に加え、非表示のスライド、背景、枠線、コメント、配布資料へのスライド番号を含めることができ、ページサイズに合わせてコンテンツを拡大縮小することも可能です。
場所:「ファイル」タブ → 「印刷」

GIFや動画として書き出し。プレゼンテーションをGIFや動画として保存できます。SNSやメールなど、さまざまなチャネルでスライドを簡単に共有できるようになります。
場所:「ファイル」タブ → 「名前を付けてダウンロード」

その他の改善
主要なエディタ以外にも、ONLYOFFICE Docs 10.0では互換性と拡張性が幅広く向上しており、さまざまな環境での日々の作業に役立ちます。
対応フォーマットの拡大。互換性が広がったことで、異なるツールを使う相手ともファイルを共有しやすくなりました。
- .ofdファイルを開き、他の形式に変換
- スプレッドシートを従来の.xls形式で保存
SVGを図形に変換。SVG画像を、自由に調整できる編集可能な図形に変換できます。
場所:図形に変換

データテーブルに対応。 グラフの元になっているデータをグラフと並べて表示できるため、見る人は図とその背後にある数字の両方を確認できます。

新しいプラグイン。ONLYOFFICEコミュニティのおかげで、できることを広げる新しいプラグインが加わりました。
- スペル・文法チェックのためのAntidote
- 再利用可能なテンプレートのためのCurly
- Chinese ConverterとChinese Formatter
- Salesforceとスプレッドシートの間でデータをインポート・エクスポートできるSalesforceプラグイン
プラグインマネージャーを刷新。左側のパネルでカテゴリを切り替えられる、すっきりとしたレイアウトになり、アドオンを探したり整理したりしやすくなりました。

セキュリティ:より強固な保護を標準で
どんなに強力な機能も、データが安全に守られてこそ意味があります。だからこそONLYOFFICE Docs 10.0では、セキュリティをリリースの中核に据え、機密文書を保護し、チームが安心して使えるようにするための改善を加えました。AIの普及によって、悪意ある攻撃者が脆弱性を見つけて悪用する新たな手段を手にしている今、その重要性はさらに高まっています。
このバージョンでは約35件の脆弱性に対処しており、機密情報を大規模に扱う組織にとって、より堅牢なスイートとなっています。
主なセキュリティ改善については、ブログで別途ご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。
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新機能の使い方
最新のアップデートを実際に使っている様子は、こちらの動画でご覧いただけます。
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