VSDXファイルとは?
視覚的な図は、複雑な情報を整理し、システムを設計し、ワークフローを伝えるための不可欠なツールです。本記事では、VSDXファイルとは何か、その内容、利点と欠点、およびファイルを開く方法についてご紹介します。
VSDXファイルとは
VSDXファイルは、Microsoft Visioのネイティブな図表ドキュメント形式です。フローチャート、業務プロセス図、組織図、技術図面、ネットワークマップなど、多彩なビジュアル図を作成できます。Visio 2013で導入されたVSDXは、従来のバイナリ形式VSDに代わるデフォルト形式となりました。
VSDXはOpen Packaging Conventions(OPC)をベースにしたZIPアーカイブで、複数のXMLファイルを内包する構造です。この設計により、形式がよりオープンかつ構造化され、他のアプリケーションやワークフローとの統合に適しています。
VSDXファイルの内部構造
VSDXファイルには、Visio図を表示・管理するために必要な以下の要素が含まれています:
- 図形とコネクタのレイアウト情報
- 作成者、タイムスタンプ、バージョン情報などのメタデータ
- テーマ、色、スタイル設定
- ページごとの個別設定と構造(複数ページ対応)
VSDXファイルの一般的な利用シーン
VSDXファイルは、視覚的明瞭性と構造化ドキュメントが重要なさまざまな業界で広く利用されています。ビジネス・業務ではワークフロー図や組織図、プロセスフロー図として、エンジニアリング・ITではシステムアーキテクチャやネットワーク構成図、データベーススキーマのドキュメント化に活用されます。
プロジェクトマネージャー、システムアーキテクト、アナリスト、テクニカルライターなどの専門家が、複雑なアイデアをわかりやすく標準化して伝える際に頼りにしています。複数ページ・階層図・メタデータを含む一貫性のある図が作成できるため、社内ドキュメントや顧客向けプレゼンテーションに最適です。
VSDX形式の利点と欠点
VSDX形式にはメリットと制限があります。
利点:
- モダンで構造化:XMLベースのZIP形式は開発者や他ツールとの統合に適しています。
- 豊富な機能:レイヤー、メタデータ、図形、スタイルなど高度な要素をサポートします。
- クロスバージョン互換性:最新のVisioバージョンや一部のサードパーティビューアで開けます。
- 高い安定性:バイナリ形式よりファイル破損リスクが低減します。
欠点:
- 編集オプションの制限:表示できるツールは多いものの、完全編集には専用ソフトが必要です。
- ファイルサイズが大きくなりやすい:図形やページが多いと容量が増加します。
VSDXファイルを開く方法
VSDXファイルを開くには互換ソフトが必要です。最も簡単なのはMicrosoft Visioですが、有料のため手が届かない場合があります。Visioがない場合は、デスクトップ版・オンライン版ともに対応する代替ツールを利用できます。
共同環境でVSDXを扱う実用的な方法として、ONLYOFFICEダイアグラムビューアがあり、ONLYOFFICE Docsプラットフォームの一部として利用できます。
ONLYOFFICEダイアグラムビューアでVSDXファイルを開く
ONLYOFFICEダイアグラムビューアは、ONLYOFFICEスイートに組み込まれたツールで、Microsoft VisioなしでVSDX図を開いて閲覧できます。ONLYOFFICE Docsのエディタ内や、セキュアな共同プラットフォームONLYOFFICE DocSpaceで動作し、多彩な図要素とレイアウトを正確に再現します。
- 高忠実度で表示:レイアウト、図形、色、構造を意図どおりに維持します。
- 複数ページ対応:大規模図版のページ間をシームレスに移動できます。
- ズーム&パン:特定部分を拡大したり、大規模マップを容易に移動したりできます。
- どこからでもアクセス:デスクトップやモバイルのWebブラウザで追加プラグイン不要で利用可能です。
ONLYOFFICEを入手してVSDXファイルを開く
これらの機能をぜひお試しください。ONLYOFFICE DocsをダウンロードしてVSDXファイルを簡単に開きましょう。クラウド版またはデスクトップアプリをお選びいただけます:
ONLYOFFICEの無料アカウントを登録する
オンラインでドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、PDFファイルの閲覧、編集、共同作業