コンセプトからリリースまで:ONLYOFFICE Docs 9.0の開発チームによる詳細解説
ONLYOFFICEは長年にわたりコラボレーティブなオフィスソフトウェア業界をリードし、常にユーザーのニーズと最先端技術に対応してきました。ONLYOFFICE Docs 9.0のリリースでは、インターフェースの再設計、対応ファイル形式の拡張、AI機能の強化など大規模なアップデートが導入されています。
このアップデートに込められたビジョンや開発の舞台裏を知るため、Docs開発チーム責任者のAlex氏にインタビューしました。
全体的なビジョン&インスピレーション
Q: ONLYOFFICE Docs 9.0の開発にあたっての根本的なビジョンは何ですか?また、このリリースはプラットフォームの長期的な目標とどのように合致していますか?
A: このプロダクトに15年以上携わってきた結束力のあるチームが最大の強みだと考えています。バージョン9.0ではインターフェースを完全に刷新し、全社的な協力で大きなチャレンジを達成しました。
Q: ユーザーフィードバックが特に反映された機能は何ですか?
A: RTLサポートの追加やMarkdown形式対応は、要望が非常に高かったアップデートです。MarkdownはAIツールとの親和性も高く、構造化されたテキストで効率的なコラボレーションを可能にします。
クイックヒント: ご提案はfeedback.onlyoffice.comからお寄せください。皆様の声がプロダクトを進化させます!
Q: 開発中に直面した最大の課題とその克服方法は?
A: インターフェース刷新が最大の課題で、様々な部門が連携し、コンセプト承認に6ヶ月を要しましたが、全員の協力で乗り越えました。
インターフェースの再設計
Q: 明快さと使いやすさを重視した再設計ですが、変更の背景とユーザーへのメリットは?
A: 大規模な刷新は久々でした。最新トレンドを取り入れつつ、長年のユーザーに馴染みのある操作性を維持しました。3000個のアイコンを描き直し、新デザインに調和させたのも大きな成果です。
Q: 設計時に重視したデザイン原則やトレンドは?
A: クリーンな美学、アクセシビリティ向上、シームレスなナビゲーションを重視しました。最新トレンドを取り入れ、多様なユーザー層の期待を超える直感的なインターフェースを目指しました。
ダイアグラムビューアの導入
Q: ダイアグラムビューアを導入した背景と、複雑なビジュアル作業への利便性向上について教えてください。
A: OLEオブジェクトとして含まれるVisio図を表示するには追加機能が必要でした。ダイアグラムビューアを実装することで、Visio図をシームレスに閲覧可能にし、市場のニッチな需要にも対応できました。OOXMLの活用と多プラットフォーム対応で、どのデバイスでもVisio図を快適に扱えるようになりました。
対応ファイル形式の拡張
Q: MarkdownやVisioファイル対応を優先した理由は?
A: MarkdownはドキュメントやREADMEなどで広く採用され、Visioは複雑図作成に欠かせない形式です。以前はDocSpace向けMarkdownプラグインでしたが、AI活用の高まりもあり、ネイティブ対応でユーザー要望に応えました。
Q: 多様な形式対応で品質とフォーマットを維持する課題は?
A: サードパーティに依存せず自社でゼロから開発し、品質とパフォーマンスを完全にコントロールしています。
AI強化機能
Q: スプレッドシートやマクロのAI機能導入の背景と、AIが文書ワークフローをどう変革すると考えていますか?
A: AI技術統合の主目的はワークフローの簡素化と時間節約です。複数のAIツールを提供し、一つのソリューションに依存しない柔軟性を確保しています。
Q: PDFのOCR機能は画期的です。精度と使いやすさをどう担保しましたか?
A: 綿密なテストとプロンプトの微調整を重ね、精度とユーザビリティを両立させました。
Q: 今後のAI機能拡張の展望は?
A: ドキュメントコンテキストとの連携強化と、AI処理と最終出力のワークフローカスタマイズ機能を拡充する予定です。
PDFエディタのアップグレード
Q: 共同PDFフォーム編集は注目機能です。どの業界やユースケースで特に役立つと考えていますか?
A: PDFはOOXMLと並ぶオフィス文書の柱です。多くのツールが閲覧機能を持つ一方、編集機能は限られます。今回の機能追加で既存ユーザーのニーズを満たし、新たなユーザーも獲得できました。
Q: ドラッグ&ドロップによるページ並び替えのような小さな最適化はどう選定していますか?
A: PDFエディタに期待される基本機能を洗い出し、その中でユーザー体験向上につながるものを優先しています。ページコピーショートカットも同様に、標準動作との整合性を重視しました。
ドキュメントエディタその他強化機能
Q: 文書のコンテンツコントロール強化や段落罫線、スプレッドシートの外部データ取り込み、プレゼンのテキストアニメーション表示など、これらの更新は何を目的としていますか?
A: すべてのユーザー要望を検討し、需要と実装コストを評価した上で機能追加を決定しています。外部データ取り込みでワークフローを簡素化し、時間を節約、データ精度を高めました。テキストアニメーション強化で柔軟な表現を提供し、プラットフォーム全体の効率性と創造性を向上させています。
ローカリゼーション&アクセシビリティ
Q: RTL対応やローカリゼーション強化はグローバルユーザーに不可欠です。言語サポートの優先順位付けと実装はどう行っていますか?
A: 人気度、使いやすさ、ユーザー需要を総合評価し、現在と将来のユーザーにとって最適な機能を優先しています。
Q: 翻訳貢献者との協力プロセスとコミュニティへの影響は?
A: ツールとガイドラインを提供しつつ、コミュニティメンバーの言語スキルを活用します。翻訳者の貢献でONLYOFFICEは真のグローバル製品となり、ユーザーの多様なニーズに応えています。
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